映画、テレビドラマ、バラエティなど、多方面で活躍しているタレントの壇蜜さん。今年2月にマガジンハウス社から刊行されたエッセイ集『どうしよう』も各所で話題を呼んでいます。
「電子書籍ランキング.com」では今回、読書家として知られる壇蜜さんにメールインタビューを敢行! 気になる読書生活や思い出の本、電子書籍の利用状況などについて、一問一答形式で伺いました!
<壇蜜さんインタビュー 一問一答>
―壇蜜さんは普段、どのくらいの頻度で、どのような本を読まれますか?
マンガはほぼ毎日1~2冊。小説は仕事以外のものなら月1冊くらいを目指してはいますが、難しい現状です。
―好きな作家さんはいらっしゃいますか?
香月火輪さん、清野とおるさん、さくらももこさん
―好きな本、印象に残っている本やマンガは何ですか?
『マリアさまがみてる』
お嬢様女子校の物語。窮屈だった女子校時代を、今でも懐かく温かいものだったと思わせてくれた作品です。
―壇蜜さんのこれまでの読書体験の中で、特に思い入れの強い、思い出深い本やマンガはありますか?
学生時代 → 『スプリガン』
今 → 『テラフォーマーズ』
どちらも“ワケあり冒険ちょいSF”という内容が出不精の心をくすぐります。
―壇蜜さんの佇まいや言葉のチョイスからはとても知的なものを感じます。それは本からの影響が大きいのでしょうか?
女子校ものの耽美めな作品を読んだ影響は少なからずあると思います。
―話題の一冊を紹介するテレビ番組『久米書店』には、どのようなきっかけでご出演されることになったのですか?
謎のオファーがありました。
―壇蜜さんにとって本とは?
逃避と回帰の媒介材。
―電子書籍での読書体験はありますか? 紙の本と電子書籍を分けて読書されている方が多いようですが、壇蜜さんはいかがでしょうか?
マンガは電子、字が多い本は紙で、どちらにも敬意を払えたらいいなとは考えます。
―電子書籍のどのようなところに魅力を感じますか?
紙より自分との間に距離がある気がするので、現世に戻ってきやすいような気がします。電子版オマケ画像にもありつけますしね。
―「作家・壇蜜」として、次に書いてみたいことはありますか?
作家……としては才能の無さを自覚していますし、何もひねり出せないようには思います。
日常でついた溜め息を言葉に変化させられたらいいなとは常々考えてはおりますが。
―最後に、出版業界の現状について、どのように感じていらっしゃいますか?
取りざたされるほど衰退はしていないように思います。ウェブとの住み分けをされている限り、「めくる音や読んだという実感」や「紙のもたらす重みや香り」が変わらない限り、消費者が求め続けるのかと感じます。
<テラフォーマーズ あらすじ/作品紹介>
西暦2599年。人口の激増やエネルギーの枯渇に対処するべく考案された、火星を“第2の地球”とする「テラフォーミング計画」は、いよいよ最終段階を迎えていた。
人間が住めない火星の環境を変化させるために地球から送り込まれたのは、大量の苔と、苔の繁殖を助けるゴキブリ。そのゴキブリを駆除するため、全世界から集められた15人の男女が、宇宙船・バグス2号に乗って火星へ向かうことに。
ところが、火星に着いた彼らを待ち受けていたのは、進化を遂げて人間に近い姿となり、火星を支配しているゴキブリたちだった……。
2013年「このマンガがすごい!」で1位、「全国書店員が選ぶおすすめコミック」では2位を獲得し、累計発行部数は2016年時点で1500万部を突破。 独特の設定と、衝撃のビジュアルで話題となったSFアクション大作!
<テラフォーマーズ 1巻 みんなの感想>
◆コワイ、キモイ!
とにかく人型に進化したゴキブリのビジュアルが非常に怖い上に、気味が悪いです。 もとが昆虫なためなのか、無機質で表情も一切ない、全身が黒い触角が頭に着いた人に似た何かが、文字通りゴキブリのように大量に船員たちに襲いかかってくる姿は地獄絵図です。 全然違うビジュアルなのに、普段、自分がゴキブリに遭遇した時に感じる、嫌悪感が刺激されるところが、凄いですね。 冒頭の和やかな雰囲気から一変、火星に着いてからは窮地に立ち向かうメンバーと、地球側での様々な陰謀など非常に読み応えがある1巻でした。
◆まるで特撮ヒーローのような設定
それぞれのキャラクターが持っている能力の設定が非常に面白い。 それぞれの昆虫が持つ特性を人間ベースに置き換えて、どういった能力が使えるのか読み進めていくと、まるで特撮ヒーローが満を持して特殊能力を披露するようで、作中の説明だけでなく実際に昆虫の能力を調べたくなった。 惜しむらくはストーリーの展開上、その能力があまり描写されていないキャラクターもいて、もっと各キャラの見せ場を多く作って欲しいと思ってしまう。 それほどよく出来ている設定だと思う。