コミュニケーションの基本
人と人というのは、言葉によってコミュニケーションを取っています。
プライベートでもそうですが、特にこの「コミュニケーション」というのが重要になるのが仕事です。仕事場において、「情報を伝えること」「情報を伝えられること」というのは重要な意味をもっています。本書ではその「伝えること」に於いて重要なのはなんなのか、ということを示し、そのために必要な「コミュニケーションの方法」というものを紹介しています。
伝えることにおいて最も重要であるのは「何を言ったのか」ではありません。相手が「なんと受け取ったのか」ということにあります。自分としては正しく伝えたつもりでも、必ずしもその通りに伝わっているとも限りません。プライベートならまだしも、仕事においてこういった意思疎通の違いが発生してしまうと、大きな問題を招いてしまうことも少なくないのです。
この本において第一章第一項に取られているのが「伝わらないことが普通である」ということです。本書の伝えたいことは大きくここに集約されていると考えて良いでしょう。「伝わるのが当たり前」ではなく、「伝わらないのが当たり前」だという心構えで臨むことが肝心だと気付かせてくれます。