あの世とこの世を生きる
「死んだらどうなるのだろうか?」というのは誰もが一度は考えたことが有ることだと思います。
勿論そんなことは生きている間には分かることではありません。
本書は、本当のあの世のことはわからないものの、現世に生きている中からそれを考え、それをむしろ「この世の生活」にこそ活かすことが出来るのではないか?ということを紹介している一冊です。
この本の中では、人間に限らず多くのものの死について記されています。そして、その死がどういったことをこの世にもたらしたのか、ということを合わせて紹介しているわけです。この本で言うところの「あの世」というのは、もちろん「自分がいなくなったあとのこの世」だと考えて良いと思います。
「自分自身が死んだあとに何を残すことが出来るのか?」、それを考えて生きることによって人生全体を輝かしいものにすることが出来るのではないか、ということを考えさせる一冊となっています。
自分の死生観を見直し、ひいては自分の人生そのものを見つめなおすための一冊として良いものだと思いました。
ただし、自己啓発を目的としているのであれば、良い一冊ですが、当然ながら「あの世」の実態についてはわからないので、それは期待できないでしょう。