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おちゃらけ王

朽葉屋周太郎,おちゃらけ王(電子書籍)レビュー

おちゃらけ王 第17回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
朽葉屋周太郎 332ページ ★★★

第17回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作品

「おちゃらけ王」は、メディアワークス文庫より出版されている、朽葉屋周太郎著作の一般小説です。2010年第17回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞作品となります。

この作品は、かつては無類の馬鹿者だったけれど、今や怠惰な大学生に成り果てていた主人公・名雪小次郎。そんな彼の前に、幼少からの腐れ縁である「魔王」が現れ、用心棒を頼みたいと言い放ちます。多くの人間からお金を借りている魔王は、借金取りたての債鬼から逃げ回らなければならないのだと言います。そして、まんまの魔王の策略に嵌められてしまった小次郎と、魔王との2人の逃亡劇が始まります。

独自の文化に色づく下町のお祭りを舞台にして、主人公たちが自分たちの馬鹿さ加減をもってして馬鹿騒ぎしながら走り抜けるという、スピード感と疾走感に溢れる小説になっています。主人公を含む登場人物たちは個性的で面白く、特に主人公と魔王との掛け合いはテンポ良くリズム感があり、読んでいて心地よさを感じます。舞台であるお祭り街の下町らしい雰囲気も、非常に丁寧に描かれています。

老獪な筆さばきとまでは、行きませんがその分粗削りながらも魅せる文章は今後に大いに期待できる作者だと思います。



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