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おぼっちゃまくん

小林よしのりのおぼっちゃまくん(電子コミック)レビュー

おぼっちゃまくん 第34回小学館漫画賞児童向け受賞作品【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
小林よしのり 283ページ ★★★

破格のスケールと下ネタ満載のギャグ漫画

<おぼっちゃまくん 作品紹介>

『おぼっちゃまくん』は、小林よしのりの代表作の1つで月刊コロコロコミックにて1986年から1994年まで連載された人気ギャグ漫画です。最近の小林よしのりの作品を見ていると、とても同じ人間が書いていると信じられないかもしれません。また同作は人気が高く当然ながらTVアニメ化もされています。1989年よりテレビ朝日系列放映されたアニメ版は、日本PTA全国協議会の「子供に見せたくない番組」では、常に上位に位置するなど子供向けギャグ漫画としてはある意味勲章を得た作品です。そんな同作ですが1989年第34回小学館漫画賞児童向け受賞作品でもあります。

おぼっちゃまくん(御坊茶魔)は、御坊財閥の御曹司でとにかくお金持ちです。そしていつも亀に乗って移動をします。物語はギャグでも奥が深く、趣向を凝らしてあります。そんな大金持ちと正反対のキャラクターにびんぼっちゃま君というキャラもいて、そのキャラは服は前半分しか無くて、後ろは裸でインパクト絶大です。びんぼっちゃま君以外にもかなりアクが強く魅力的なキャラが多く登場します。ちゃまの父親「御坊亀光」などその際たる例かもしれません。なお彼のお小遣いは月「二億円」の模様。

本作の魅力は、お金の力でなんでも解決してしまうような超スーケールと、やはり一世を風靡した『ちゃま語』であると思います。主人公の御坊茶魔の独特なセリフは面白く多くの子供たちが使っていました。語尾には「でしゅ」や「ぶぁい」などでつけるものや、有名な「ちゃま語」としては、「おはヨーグルト」や「こんにチワワ」や「こんばんワイン」などでしょうか。そんなバナナは、今でも使ってる人がいるほど流行りました。すいま千円や頭に北半球など、コロコロコミックで一般読者に新しい茶魔語を募集して選ばれて採用されたのが数多くあります。

<おぼっちゃまくん みんなの感想>

◆大金持ちやおバカキャラが登場するギャグ漫画はよくある設定で、なぜ、大金持ちのおバカキャラである「おぼっちゃまくん」が人気があるのかといえば、茶魔語という「おはヨーグルト」、「こんにチワワ」、下ネタが多いので他は省略しますが、言葉をつなぎ合わせた言葉に子供は興味を持ったことです。特に下ネタ満載のところが、より子供に受けたところがあります。

◆おぼっちゃまくんの主人公、御坊茶魔はトンガリ頭に赤い頬、亀に乗って移動するなど非常にインパクトのあるキャラクターで、更に作中で連発する茶魔語と呼ばれるダジャレも印象深いです。私設軍隊や交通機関まで所有している御坊家の金持ち描写も面白いですし、貧乏なので半分しか服を着ていない貧ぼっちゃまなど極端にデフォルメされたキャラクターたちも魅力的です。



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