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きえる快速車

藤子不二雄(著)/久米穣(原作)のきえる快速車(電子コミック)レビュー

きえる快速車 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄/久米穣(原作) 187ページ ★★★

「藤子不二雄」としてA、F両氏が合作していた初期作品

きえる快速車は、児童文学者「久米穣」の児童向け小説作品を、「藤子不二雄」が漫画化した作品です。1963年にマガジン誌上で連載され、単行本は全2巻が刊行されました。

主人公は坂口零太郎。父である坂口博士が、日本海軍戦闘機「ゼロ戦」の技術を生かし、本田モータースの協力を得て作り上げたスーパーカー「エンゼル号」に乗りこみ、数々のカーレースに挑みます。

車とは言え、スケートエッジを搭載して氷の上を疾走したり、翼を広げてグライダーのように滑空したりするなど、「エンゼル号」には現代の自動車開発に携わる人でも驚くような最先端技術が至るところに盛り込まれており、カーアクションドラマとして、純粋に楽しめます。また、巻末には読み切りの「第十番惑星」も収録されています。

本作は藤子不二雄A氏の名義になっていますが、執筆時期としては、「藤子不二雄」としてA、F両氏が合作していた初期のころの作品となります。藤子不二雄作品の愛読者であれば、一読をお勧めしたい作品です。

全集としてまとめられたことで、紙版でも読めるようになりましたが、巻数が多く、本作を収録した巻だけを入手するのは困難です。また、オリジナルの単行本は現在では相当貴重で滅多に手に入りません。そのため、手軽な電子版での購入をお勧めです。



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