柴田トヨの処女作品『くじけないで』
2009年に書き溜めた詩を自費出版したのが始まりです。その後、飛鳥新書が内容を追加、装丁を変更し2010年に再出版したものが大ヒットしました。柴田トヨさんは99歳の、100歳の詩人として話題になりました。92歳の時に目を患い元気をなくしたことから息子さんの詩作を進められ、詩作に夢中になり元気を取り戻したとのことです。
『くじけないで』のタイトル通り前向きな力が込められたその詩集は異例の160万部を超えるヒットをしました。希望を失っていた柴田トヨさんが多くの読者に希望を与えていました。また、『くじけないで』と同じく柴田トヨさんの第二詩集である『百歳』を原作として、柴田トヨさんの半生を描いた映画も2013年秋に公開されています。
監督は深川栄作さんです。柴田トヨさん役を八千草薫さん、檀れいさん、芦田愛菜さんの3名が演じられました。息子役を武田鉄也が演じています。
助演のピエール瀧さんがブルーリボン賞で助演男優賞を受賞したこともあり、それも話題になりました。柴田トヨさん自身は、2013年1月に老衰により101歳で子の世を去っているため、完成した映画を見ることはありませんでした。