遺伝子の意思を知る一冊
この作品は心の学校の学長であり、営業本や自己啓発本などの執筆で有名な佐藤康行と、筑波大学名誉教授の村上和雄による対談を元にした一冊です。
表紙には村上和雄VS佐藤康行、と書かれているものの、内容的には両者が対立して激論をしているわけではありません。どちらかと言うと、協調的に話が進んでいくものになっているので、対立した意見で激論を交わしているのでは?と期待している人は注意されたほうがよいかと思います。
この本を読む前提として是非、読んでおきたいのが、本書の対談相手である村上和雄による『遺伝子からのメッセージ』と『生命の暗号』という二冊です。
そもそも佐藤康行が村上和雄と会い、互いに話を交わすに至ったきっかけとなっている本なので、、この内容を知っているのとそうでないのとでは理解度に違いがでてきてしまうかもしれません。
簡単に言うと、村上和雄は「遺伝子の働きをONにする(覚醒させる)」ためには、サムシング・グレートと呼ばれる人智を超えた力が必要となる、ということを言っています。対して佐藤康行は、自分の手法でも遺伝子をONにすることができるのではないか?ということを示しているのです。
両巨頭による遺伝子の対話が楽しめる一冊である。