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とある魔術の禁書目録

鎌池和馬(著)/ 灰村キヨタカ(イラスト)のとある魔術の禁書目録(電子書籍)

とある魔術の禁書目録 【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
鎌池和馬(著), 灰村キヨタカ(イラスト) 312ページ ★★★

超大作ライトノベル

とある魔術の禁書目録」は科学と魔術が交差するとき物語は始まるがキャッチフレーズのライトノベル。鎌池和馬の今年で10周年を迎える人気作品でTVアニメ化やコミック化もされています。

とある魔術の禁書目録は、異能の力ならなんでも無効化してしまう「幻想殺し」を持った男子高校生、上条当麻が主人公のSFファンタジー作品。この作品の特徴でもある見どころは、上条が1巻のラストで記憶を失ったまま物語が進む点です。

ヒロインのインデックスを助ける代償として、記憶を失った上条。映画や小説などに描かれる、精神的ショックが原因の記憶喪失ではなく、物理的な脳へのダメージによる記憶破壊のため記憶がもどることはありません。記憶を失う前の自分は、その覚悟を持ってインデックスを助けたのだ、と思いを馳せます。そして記憶がない今の自分がすべきことは、その覚悟を無駄にしないためにもインデックスを悲しませないことだと決意します。そのため上条は、見舞いに来たインデックスを前に以前の自分を演じることとなります。

2巻では以前の自分と今の自分とのギャップに悩み、23巻では遂にインデックスを助けるまでの記憶が無いことをインデックスに打ち明けます。物語全体としてはSFファンタジーであるため、異能の力を使ったバトルアクションが中心となります。しかし上条自身の悩みや葛藤なども描写されており、この作風は新約と新たにナンバリングされた現在刊行中の本にも見受けられます。

■電子書籍購入リンク
現在電子書籍版は「電撃モバイルNEO」のみでの取り扱いのようです。Amazonのリンクは紙版です
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