一人では人付き合いにならない
「人間関係」というのは、多くの人の頭を悩ませる、非常に大きな悩みの種ですよね。人間関係に悩み転職をしたり、ひいては自殺まで考えてしまう人がこの国に限らず世界には沢山いるといわれています。そこまで深刻ではないとしても、「何故自分は人付き合いが上手く行かないのか?」ということを考えることは良くあることだと思います。
そんな疑問に対して、本書はプロローグからいきなり根本をひっくり返しています。「人付き合いがうまくいかないのは自分のせいだと思っていないか?」というのです。当然「自分のせいと思っている」、と答える人も多いのではないでしょうか?しかし、人付き合いというのは一人で成り立つものではない。人付き合いが上手く行か無い原因は自分ではなく、相手に有る場合も十分に考えられるとしています。
そういった考えを元にして、より細分化したカウンセリングというものが展開されていくのですが。自分の性格がどんなものなのかを知り、それを元にしてどんな人間関係を構築していけば良いのか、ということを考えさせてくれる一冊です。「人付き合いという戦に勝つためには、己を知ることが不可欠だ。敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ですよね。