コミュ障克服!?
『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』はニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記の作品です。今や様々なラジオやテレビ番組に引っ張りだこの吉田氏ですが、元々は人と話をするのがあまり得意ではない、いわゆるコミュ障だったそうです。本著はそんな同氏がいかにコミュ障を克服したのか、さらにこれまでの20年間で編み出した実践的な会話の技術を分かりやすく紹介しています。
『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』というのがこの本のタイトルですが、話をしていて楽だと思われるには会話(コミュニケーション)をサッカーの様な一種のゲームとして考えるように著者は勧めています。
ゲームですからそこには一定のルールや戦術があります。「この質問だったらこう受けるのがベスト」とか、「この答だったらこっちに話を振ったほうがいい」とか分析することができ、会話にはこの様な決まりきった受け答えの型がたくさんある、そういった型を反復練習することがコミュニケーションの上達につながると説明しています。
さらに著者は会話(コミュニケーション)を続けるには話題作りが欠かせないと言います。話題作りで大事なことは質問をすることです。相手に興味、関心を持つことでほとんどの場合、即何かしらの質問につながるといいます。
『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』、この本は、コミュニケーションを取るときの考え方から会話の技術的なテクニックまで教えてくれる本です。
ビジネスでコミュニケーション力をつけたいという人だけではなく、これから新しい環境で生活を迎える人やコミュニケーションに悩みをもつ全ての人におすすめできる本であるといえます。
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