“女子校生×バイク“で送る爽快ハイテンションコメディー
丘乃上女子高等学校の1年生、佐倉羽音はおっとりのんびりした性格の女の子。
自転車通学の羽音だったが、学校までの道はかなりの高低差があり通学路の途中でへたり込んでいた。するとすぐ横の道を自分と同じ制服に身を包み、バイクに跨った少女を目撃する。赤信号で止まっていたバイクが発進する時の凄まじいエンジン音に、不思議な高揚感を感じる羽音。
興奮冷めやらないまま、学校にたどり着くと、そのバイクに乗っていた少女・天野音紗に声をかけられた。羽音の話を聞いた音紗は、そもそも自分がこの学校選んだ理由は、バイク通学が認められている珍しい女子高だったからで、バイクに乗れば坂を登る苦労をする事もない、と羽音にバイク通学を薦める…。
思わずマニアがニヤリとする、多数のバイクが実名で登場し、女子高生のほのぼのな日常とのミスマッチが意外な化学反応を生む。萌えとバイクのハイブリット学園ドタバタコメディ。
みんなの感想
◆萌えと燃えの両立
作中で登場する実名のバイクの数々に、細かい設定や緻密なデザインなど、各バイクメーカーをリスペクトした様々なエピソードが展開される。ともすればヤンキー漫画を中心に少年誌で使われるギミックであるバイクに乗るのは、萌え要素全開のかわいい女子高生のキャラクターだ。女子高の日常からコメディ的要素を含みつつも、各キャラクターのバイクへのこだわりや、主人公の羽音がバイクに乗るまでのステップも丁寧に描かれ、女の子ならではのバイクあるあるなど、萌えの部分とバイクに燃える部分が両立されている作品だ。
◆ギャップが生み出すキャラクターの魅力
女の子たちの可愛さに対して、バイクのメカニカルでリアルなデザインが映えています。メインのキャラクターたちもそれほど身長は大きくないみたいで、対比するとバイクがより大きく見えますね。
日常パートのほのぼの感に対して、バイクに乗った時のダイナミックで疾走感のある描写はインパクトがあります。主人公の羽音意外のバイク好きの面々がそれぞれの愛車、メーカーにこだわりを持っていて、玄人肌な知識や意見を持って語る姿は可愛いさだけではなく、カッコよさも表現されています。