作者が女性ということもあり、キャラクターも可愛らしく、画のタッチはほんわかと優しい雰囲気を持っています。しかし、バトルシーンはしっかり描写されており男性が読んでも満足できると思います。SFと甘酸っぱい青春ストーリーがうまく混じりあった作品です。
とある町に住む高校生の広瀬岬一がある日、同じ学校に通う宇宙人を名乗る大鳥希という女の子と出会います。彼女は宇宙人を自称し、普段から突拍子もない行動をするので校内では変わり者として有名な様子。そんな彼女は地球侵略が目的らしいです。
ある日、突然2人の目の前に他の星からの侵略者が現れます。希は自分の目的が邪魔されることを防ぐため、岬一は自分の家族が襲われたために、力を合わせて侵略者と闘うことに。それから、とある事情により2人は行動を共にすることになるのですが、それによって希の心境が微妙に変化していきます。生まれてからずっとひとりぼっちで生きてきたために、友達や仲間がいることや何かを共有することの楽しさや嬉しさを知ってしまい、彼を大切な存在と意識しはじめてしまう。希は「地球を守るために侵略する」という考えになっており、他の星からの侵略者を排除する行動も見られます。今後の2人の関係や希の地球侵略という目的がどうなるのか展開が楽しみです。