高橋留美子の人気恋愛漫画
めぞん一刻は、一刻館というアパートに住むことになった浪人生と、そのアパートの管理人である若い未亡人の恋愛を描いた漫画です。めぞん一刻は高橋留美子の作品でビッグコミックスピリッツにて1980年から1987年まで長期にわたり連載された人気作品です。1986年にTVアニメ化・実写映画化もされています。
めぞん一刻の恋愛自体は純愛ですが、アパートの他の住人たちが個性豊かで、主人公をまるでおもちゃのようにするので、単なる恋愛ストーリーではなく、ギャグもかなり含まれています。この辺は作者である高橋留美子の個性が光っていると言えます。アニメ化もされ、長く放映されたので、漫画も長期連載なのかと思ってしまいますが、出ている巻数はあまり多くありません。その分、漫画の方が濃密だと言えるでしょう。
見どころは、浪人生と管理人のすれ違いです。最初の頃は、管理人は亡くなった夫に気持ちが残っていて、浪人生は片思い状態でした。しかし、管理人は少しずつ浪人生に惹かれ始めます。ところが、浪人生には家庭教師である彼を慕う女子高校生が現れ、管理人には彼女に気持ちを寄せるスポーツマンが現れ、すんなりと話が進みません。アパートの住人たちはその状況を面白がり、事態は余計に複雑になっていきます。その状況から、果たして浪人生と管理人はお互いに両思いであることに気づき、結ばれるのかというのが、この漫画のもっとも面白いところです