Photo by University of Macedonia
アメリカでは現在、9割以上の公共図書館が電子書籍を提供していると、
アメリカの公共図書館における電子書籍の利用動向についての調査報告書=
“Ebook Usage in U.S. Public Libraries”(2014年版)が明らかにした。
同調査によると、米公共図書館の95%が電子書籍を提供しており、
電子書籍提供率は 2010年の72%、2012年および2013年の89%と比較して増加している。
アメリカ全体での電子書籍普及率が高いのも頷ける結果と言える。
一方、日本の図書館はどうだろうか。
現在、電子書籍の提供を行っている国内の図書館は、10数館。
数で見ると、アメリカに比べ非常に少ないことが分かる。
また、フランスの国立図書館(BnF)は、著作権の切れたものをはじめ、
所蔵図書をどんどんデジタル資料化(電子書籍化)していることで知られる。
BnFの電子図書館ガリカ(Gallica)では、バルザックやヴィクトル・ユーゴー等文豪の著作を含む、約150万点の文献へアクセスすることが可能だ。
日本でそれに相当する図書館として、国立国会図書館が思い浮かぶが、
現在、インターネットで閲覧可能なのは、約35万点。
電子書籍提供を行う図書館数でも、国立図書館のデジタル資料(電子書籍)提供数でも、日本は他国に比べ遅れをとっている。
図書館を通して気軽に電子書籍を利用出来る日はまだまだ遠いかもしれない。
参考サイト
http://current.ndl.go.jp/node/27353
http://www.geocities.jp/kcc_newair/paris_spot/spot115.htm