英ガーディアン紙は、1月13日、イギリス国内で紙媒体書籍の売上が下落傾向にあり、中でも大人向けフィクション書籍の収益が、2009年から5年間で約1,5億ポンド(日本円で約270億円)減少したと報じた。
調査会社ニールセン・ブックスキャン(本社イギリス)によると、特にハードカバー部門での収益減少が著しいという。
記事の中でニールセン・ブックスキャン社の調査主任アンドレ・ブレッド氏は「フィクション分野での収益減は、収益が減ったという事実そのものよりも、実はかなり多くの読者が電子媒体に足を移している事態を示している」と語り、この収益減の主な理由は、電子書籍ベースの読み方に以降しつつあることだと言う。
しかしジャンル全体の売上不調にもかかわらず、同じフィクション部門のなかでも短編小説やウェスタンもの・グラフィックノベルの売上は伸びているという。
ジャンルごとで売上状況には差があるものの、日本と同じようにイギリスにおいても着々と電子書籍ベースの読み方が勢力を伸ばしつつあるようだ。
theguardian
http://www.theguardian.com/books/2015/jan/13/sales-printed-books-fell-150m–five-years