信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通の一生を描く作品
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった名将達が活躍する裏でセンスと教養を武器に激動の戦国時代に生きる、小野於通の生き様を描く物語。
『BE・LOVE』(講談社)にて2009年18号より不定期連載。
小野家に時折出現する、常人の目には見えないものが見える天眼をもつ武家の娘、小野於通(おのおつう)。
物心ついた頃、父、小田正秀の仕える織田信長に黒い大きな竜を見る。
数年後安土に移った小野一家。於通はそこで「おもしろき娘」と信長に気に入られ、館に出入りするようになるが・・・?
大和和紀初の戦国ヒロイン、於通が戦国の世を彩り導く本格戦国ロマン!!
みんなの感想
◆着物女性がとにかく美しい
特に着物の綺麗な作画に目を奪われる作品。
登場人物の来ている着物の柄も場面が変わるごとに変わっていて白黒漫画なのに非常に鮮やかで飽きがこない。
どのページを見てもしっかり描かれているため、いい意味で読むのに時間がかかる読み応えがある作品です。
◆当時の文化や制度もわかりやすく解説
身分制だとか当時の時代背景とかそういった難しい部分があると読みづらさがでてしまうことが多いが、それを感じさせないくらいストーリーに魅かれ、先が気になり引き込まれました。
そうでなくとも於通が武家の人のため、公家文化に疎い人でも語句や地位、制度の説明があって話に置いてけぼりになりづらく、わかりやすかったです。