美少女黒井ミサが活躍するオカルトホラー漫画の最高峰
エコエコアザラクは古賀新一の作品でオカルトホラー漫画の最高峰といっても良い作品で実写映画化、また実写ドラマ化されました。本作品は1975年から1979年にかけて週刊少年チャンピオンの黄金期を支えた作品でもあります。エコエコアザラクの初期は非常に暗い雰囲気をもった作品で、ミステリアスな美少女黒井ミサも謎めいたクールな印象でしたが、徐々に女子高生らしい感受性が出てきて、暗いながらも基本一話完結のストーリーも趣向がこらされていきました。
黒井ミサの裸体も決していやらしいものではなく、どこか神秘的で崇高なイメージで描かれていました。見どころととして、いまでも鮮明に覚えているのは、食堂車を舞台としたミステリアスな物語です。黒井ミサが列車の中で出会った紳士が大食漢で、頻繁に食堂車に行っては肉ばかり注文する。黒井ミサも次第にその食欲に興味を持ちつつも、食堂車の従業員同士の話を漏れ聞いてしまいます。
もう、肉がない。あの紳士がまた食べにきたらどうしようか。そんなことともつゆ知らず紳士はまた食堂車へ。黒井ミサは女性従業員が一人足りないことに気がつきます。肉料理の中には女性の長い髪が一本。黒井ミサは紳士に食べることをやめるようにいいますが、紳士は「今までで一番うまい」と一気に食べてしまう。
最後はどうなるか、というのはネタバレになりますのでやめておきますが、そのエピソードも黒井ミサが決して万能ではなく、世間から見れば所詮一女子高生に過ぎない、ということを如実に物語っていました。まるで短編ホラー小説を読むかのように展開されるエピソードの数々は間違いなくホラーマンガの古典的名作といえましょう。
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