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カバチタレ

田島隆(原作)/東風孝広(作画)/青木雄二(監修)のカバチタレ(電子コミック)

カバチタレ 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
田島隆(原作)/東風孝広(作画)/青木雄二(監修) 240ページ ★★★★☆

ロングヒットの経済法律漫画

カバチタレは、原作:田島隆/作画:東風孝広そして監修にナニワ金融道で有名な青木雄二というラインナップで1999年から2005年まで『モーニング』で連載された作品です。その後『特上カバチ!! -カバチタレ!2-』を、2013年からは第3部となる『カバチ!!! -カバチタレ!3-』が連載れているロングランの人気作品です。カバチタレ2はTVドラマ化もされています。

この作品は、広島の行政書士事務所を舞台に法律にまつわる騒動が起こっていく経済・法律マンガです。タイトルにもなっている特徴的な「カバチタレ」というのは、広島弁で文句や屁理屈を言うこと、言う人を指します。作中でこのセリフが出てきたときは、そこが盛り上がるポイントです。

主人公である田村勝弘が、勤めていたビルメンテナンスの会社を不当解雇されるところから物語が始まります。スナックで飲んだくれていたところ、隣の席に座ったおじさんの言うとおりにすると未払いだった給与が支払われます。これが田村と大野行政書士事務所の所長である大野勇との出会いです。

この作品の見どころは、どういう法律があって、その法律をどう使うかということを作中で示しているところです。実生活において同じような状況になることは多くないはずですが、いざという時は参考になります。

登場人物も皆キャラクターが立っていて、物語の中でいきいきと動き回ります。法律を扱うという性質上、シリアスな展開も多いですが、所々にちりばめられたギャグもおもしろく、全体的にメリハリがついていて読み疲れしません。魅力的なキャラクターと濃密なストーリーが絡み合い、完成度の高い作品になっています。



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