少女漫画ながら老若男女多くの人に支持されたCLAMPの傑作
カードキャプターさくらは『』CLAMPの作品で、1996年から2000年まで『なかよし』で連載された作品です。第32回星雲賞コミック部門も受賞した人気作品でNHKでTVアニメ化もされました。
カードキャプターさくらの見どころは、物語の鍵となるクロウ・カードの種類の豊富さがまずあります。光、闇、炎、水、といったファンタジーの定番のようなものから、個性的なものまで様々です。そして飛び散った先も様々で、封印をするまでの物語もカードごとに異なります。それぞれの物語を楽しむのも醍醐味です。
種類の豊富さといえば、主人公、木之本桜のコスチュームも同様です。桜の友人である大道寺知世が毎回手作りで用意しています。それを着て毎回華麗にカードを封印する桜の格好良さもポイントです。知世も知世で、桜に似合っていることもそうですし、小学生でそれだけの技術力があることに舌を巻きます。
また、カードを全て集めるだけで終わりというわけではありません。ライバルの出現や最後に待つ試練をさくらがどう乗り越えるのかも注目です。加えて、さくらを取り巻く個性的な面々も見所の一つでしょう。友人の知世、兄の桃矢、父の藤隆、封印の獣ケルベロスことケロちゃんなど、たくさんの人物が主人公を取り巻いています。直接的にはクロウ・カードに関わっては来ない周囲の人達ですが、何か関連がありそうな言動をする人もおり、先がなかなか読めない物語でもあります。”