<キャプテン あらすじ/作品紹介 第22回小学館漫画賞少年少女向け部門受賞>
ちばあきおの野球漫画といったらキャプテンです。月刊少年ジャンプで1972年から連載されていました。週刊少年ジャンプのほうにはスピンオフの作品になる「プレイボール」も連載されており一時代を築いた漫画家とその作品になります。テレビアニメ化や実写映画化もされた第22回小学館漫画賞少年少女向け部門受賞作品。
キャプテンは、墨谷二中の谷口が野球部を引っ張って仲間と一緒に成長していくという野球漫画です。熱血風な野球漫画とは違い主人公の谷口君は現実的で欠点もあり見ている人たちが共感を持つことのできる等身大のキャラクターになっています。主人公の谷口君が卒業したあとも丸井君やイガラシ君など次々と代が変わりながらもストーリーが進んでいくのも新しいタイプの漫画だと思います。魅力溢れるキャラクターたちが努力したり悩んだりしながら成長していく野球漫画です。
<キャプテン みんなの感想>
◆野球少年の成長を描いた「キャプテン」
野球漫画といえば、スーパーヒーローの主人公が多い中で、本作は等身大の人物を主人公にしているのが特徴です。現実的で欠点も持ち合わせた等身大の主人公である谷口が、仲間と一緒に泣き、笑いながら成長していく過程をみせていく野球漫画です。ちばあきおは定規を使いません。直線の何ともいえない柔らかさが、物語の温かさと相まってほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
◆凡才、それがかっこいい!
キャプテンは、強豪校出身という期待をチームメイトから寄せられてしまった主人公がその期待に少しでも応えられるように努力していく所が見どころの少年漫画です。主人公が良い意味で凡才というところがこの作品が親しまれる理由の一つなのだろうという感想を持ちました。また他にも、主人公が卒業した後の物語も描かれるなど長いスパンで楽しむことができるところがこの作品の良い点として挙げられます。