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キン肉マン

ゆでたまごのキン肉マン(電子コミック)レビュー

キン肉マン 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
ゆでたまご 189ページ ★★★★☆

「努力」「友情」「勝利」の体現マンガ

社会現象を起こしたキン消し(実際痔を消そうとすると大変なことになる消しゴム型フィギュア)を世に送り出した伝説のマンガ「キン肉マン」。この作品はゆでたまごの代表作で1979年~1987年に週刊少年ジャンプで連載され、当時決して強豪マンガ雑誌と言えなかった少年ジャンプを王者の位置に押し上げたるきっかけを作った作品の1つです。

その後、主人公キン肉スグルの息子、キン肉万太郎が活躍するキン肉マン二世が連載されたり、2011年より誌面を変え初代キン肉マンの連載が再開されるなど連載開始から30年以上たった今日でもなお多くの人に愛される作品です。

キン肉マンは、いくつかのシリーズで構成されています。
・怪獣退治編(ギャグ漫画)
・超人オリンピック編(途中からプロレス格闘漫画)
・悪魔超人編(完全に格闘漫画)
・超人タッグ編(シリアス格闘漫画)
・王位争奪編(最終シリーズ)
・現シリーズ(完璧・無量大数軍編)

連載開始当初は完全にギャグ漫画でウルトラマンのように巨大化して戦い、光線で怪獣を倒すといったギャグ漫画でした。天丼と戦ったりもう無茶苦茶です。この頃はよくオナラで空中を飛行していました。しかしながら次シリーズである超人オリンピックの本選からはプロレスマンガにシフトして行きます。このシリーズあたりからキン肉マンは、ジャンプの三本柱である「努力」「友情」「勝利」を体現するマンガと生まれ変わります。

見どころは何と言っても、仲間との友情と戦い、そして必殺技でしょうか。必殺技はキン肉バスターやキン肉ドライバーといったとても子供にはまねのできない大技から、クラスの子供が休憩時間に必ず誰かがどこかで真似するパロスペシャルなど当時の子供たちに大きな影響を与えました。また脇を固める超人も魅力的で敵対したライバルも友情パワーにより仲間になるのは非常に頼もしく思えたものです。

また主人公の戦いだけでなく、仲間の超人たちの戦いも魅力的で興奮を覚えます。物語初期からライバル的な位置に配されていたテリーマンは、王位争奪編ではすっかりその存在感が薄れ影を潜めますが、かつて強敵であったバッファローマンやネプチューンマンやロビンマスクなどがキン肉マンを助け戦う姿は興奮でふるえます。そんな仲間達の戦いも大変魅力的な作品です。

また直接的な続編としてキン肉マン二世や2011年に再開されたパーフェクト超人達と戦う続編がありますが、番外編として少年ジャンプで連載されたSCRAP三太夫というゆでたまご作品があり、ウォーズマンの活躍も見られるのでファンならば押さえておきたい作品です。



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