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ジョジョの奇妙な冒険

荒木飛呂彦のジョジョの奇妙な冒険(電子コミック)レビュー

ジョジョの奇妙な冒険 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
荒木飛呂彦 186ページ ★★★★★

1986年週刊少年ジャンプにて連載開始、今なお誌面を変え連載中の人気長寿作品です。ジョジョの奇妙な冒険は、毎回画集を眺めているかのような、緻密でクオリティの高いイラストを楽しむことができる漫画でもあります。そして作品名の通り世界観は奇妙そのもの。

石仮面やエイジャの赤石と言った怪しげで恐ろしい力を持ったアイテム設定。そして、それを巡る攻防が物語の盛り上げに一役買います。さらに、波紋やスタンドといった特殊能力の存在が面白さを加速させます。また、心に残って思わず使ってしまうような魅力的なセリフも楽しみの一つです。URYYYYYYYYや世界一ィィィィィなど、とにかく奇抜ですがインパクトは絶大です。また本作のセリフは、よくインターネット掲示板などでパロディ化され使われているので、本作を始めてみる人には元ネタこれなんだぁ!とあらたな感動に立ち会えます。

また「ジョジョ立ち」と言われる独特のポーズもあるなど、こういった一つ一つの奇妙、奇抜な設定が交じり合うことで、唯一無二の洗練された作品ができあがっています。ユニークな能力を持った敵の存在もさることながら、その敵をどうやって倒すんだろうと思いながら読み進めて行く楽しさもあり、心理戦もあり、意外性のある展開と見どころ満載で目が離せません。

一部・二部・三部・・・と移り変わっていく構成になっており、作品の雰囲気がガラッと変わるものもあることで、マンネリ化という言葉をはじき飛ばします。飽きのこない、多種多様な面白さが詰まった名作です。ちなみにジョジョシリーズが今日まで支持されるきっかけとなったシリーズは、空条承太郎が主人公となる三部です。これまで登場しなかったスタンドという存在が大きいように見受けられます。また2部の主人公だったジョセフ・ジョースターが好々爺となり脇を固める名優として登場します。

外伝作品やシリーズ展開も長いことがあり、興味はあるけれども中々手を出せずにいる方も多いことと思います。もしそんな迷い方をしている方がいるなら是非人気爆発するきっかけとなった3部まで読み進めてください。気が付けば最新シリーズまで一気読みしてるかもしれませんよ!



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