企業家で経済学者の安田輝久がドラッカー理論で、有名企業家の戦略を徹底分析
著者の安田輝久氏は、29歳の時にFX専門会社を起業して以来、多岐にわたる業種に経営参画し、その総年商は100億円以上にもなったという一流の“起業家”でありながら、37歳で幼少期の夢であった世界一周旅行を実現した後、子会社すべてを売却して大学院へ進んだ“経済学者”でもあるという、異色の経歴の持ち主です。
本書では事業戦略設計の基礎である「ドラッカー理論」をベースに、DeNAの南場智子氏、サイバーエージェントの藤田晋氏、スペースXのイーロン・マスク氏ら有名起業家たちが歩んだ道のりとその“戦略”を徹底分析。スタートアップ企業を軌道に乗せ、成長させていくための体系的な行動を検証し、「成功する起業家の条件」を導き出しています。
“起業家”としての実務経験と、“経済学者”としてのアカデミックな視点を併せ持つ安田氏にしか書けない、「起業本」の決定版というべき一冊です。
みんなの感想
◆本当に頭の良い人が書いた本
難しい経営学の知識を並べ立てているわけでもなく、単なるオレ天才でしょ?アピールでもない。こと起業に関しては、こういうバランスの取れた本ってなかなかないです。本当に頭の良い人が書いた本という感じがします。実際に起業に興味がなくても、読み物として面白いですよ。
◆何事も「戦略」が大事だ。
本の中で分析されている三氏については何となくの知識しかなかったが、
その裏にあった「戦略」を読み解くと「なるほど、これは成功するわけだ」と改めて思わされた。
努力が大事、とは皆言うけれど、「どう努力するか」すなわち「戦略」はそれ以上に大事なことだ。
仮に起業についての知識が全くなかったとしても、本書を読めば、起業の「戦略」の立て方が分かるはずだ。