ノーベル賞を主催するスウェーデン・アカデミーは、2015年の文学賞を、ベラルーシの女性作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏(67)に授与すると発表した。
受賞理由は「私たちの時代における苦難と勇気の記念碑といえる、多様な声からなる彼女の作品に対して」。ウクライナで生まれ、父親の故郷であるベラルーシへ移住したアレクシエーヴィッチ氏は、大学卒業後に新聞記者として活動した経験からジャーナリストとしても活動している。1986年に発生したチェルノブイリ原発事故の被害者の証言を集め、1997年に出版した邦題『チェルノブイリの祈り』は国内で出版中止に追い込まれたが、国外で高評価を得て話題となった。
アレクシエーヴィッチ氏は2011年の福島原発事故についても積極的に発言しており、今回の受賞をきっかけに日本国内でも注目が高まりそうだ。
引用元:NHKニュース http://bit.ly/1VIVaX7