和田式解釈は必見
なんともすごいタイトルです。
これだけハッキリとしていると清々しいですが、きちんと分析をしています。
「バカの基準」「バカ観」は人それぞれですが、本書では、いわゆる学力や知能の低い人というよりも、なぜか実社会でうまくいかない人や、なぜか人に嫌われてしまう人などに焦点を当て、その心理学的な裏付け、メカニズムを分析、そういう人との付き合い方が書かれています。
単に「バカ」と一括りにしないで、きちんと「バカの正体」を掴む。「バカの正体」を掴めば、自分のストレスも減ります。
本書を読み進めながら、分類されている「バカ」に自分のまわりの人を当てはめていくのもいいでしょう。その人を思い浮かべることによって、楽しみながら、読み進めることができます。
もっとも、読み進めるうちに、いつしか自分のことを省みることになります。実は、本書の良さは、そこにあるといっても過言ではありません。自分のまわりの人を笑い飛ばしながら、自戒させる……
ただ、本書を手に取った多くの人にとって、これからの楽しい生き方のヒントになることは間違いありません。各章末には、「バカな!ことわざ・熟語」がついており、「バカ」を使ったことわざ、熟語の多さにちょっとびっくりします。加えてその和田式解釈には、「クスッ」と笑えます。