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プロゴルファー猿

藤子不二雄(A)のプロゴルファー猿(電子コミック)レビュー

プロゴルファー猿 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄(A) 230ページ ★★★★

少年誌で初の連載ゴルフ漫画

『プロゴルファー猿』は、藤子不二雄(A)のマンガ作品で1974年から1980年にかけて週刊少年サンデーで連載された少年漫画初のゴルフ漫画です。またテレビ朝日系列で1985年よりテレビアニメも放送されました。

プロゴルファー猿は、賞金稼ぎの天才少年ゴルファー、猿谷猿丸が主人公の本格ゴルフ漫画です。木から木へ飛び移るという、まるで猿のような身のこなしの猿丸が、大丸、中丸、小丸というユニークな名前の兄弟と共に、謎の男ミスターXから送り込まれる対戦相手と勝負をしていく物語です。

そんな野性味溢れる猿丸が使用するクラブは、こちらも野性的な手作りの木製で、物語の初めはドライバー一本でティーショットからパットまでをこなすという異色っぷりです。そして、勝負を盛り上げるのが猿丸が見せる秘技の数々。その一つ「旗つつみ」は、ボールを風の力ではためく旗に命中させて、旗につつませることでボールの勢いを消して落下させ、そのままカップインさせるという、何とも現実離れした大技。とは言え、もしかしたら現実にも起こり得るかも、と思わせるリアリティを匂わせているところが魅力です。

本来武器として使用するヌンチャクをドライバーにするという特殊な道具、技術を操る敵や、竜の爪の形をした岩肌むき出しのコースやグリーンがバンカーに囲まれているコース、断崖絶壁のコースなど、現実世界ではまず見られない奇妙なコースで勝負が行われるところも見どころの一つです。強敵や、自然現象、ケガ、予想外のルール違反などに翻弄されながらも、たくましく突き進んでいく猿丸の姿に夢中になります。



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