ルーズヴェルト・ゲームとはオレたちバブル入行組やオレたち花のバブル組等を執筆された池井戸潤原作の小説になります。話の大局的な流れはこの二作品と似ています。今回は、銀行の生き残りではなく中小企業の生存競争に焦点が置かれています。ルーズヴェルト・ゲームというのはかの有名なルーズヴェルト大統領が残した言葉で、野球記者に対し一番面白いゲームスコアは8-7ですと話したことが由来です。
もう一面、企業の生存競争に絡めて野球部についてのドラマも描かれているのが大きな特徴です。青島製作所という企業が相次ぐ業績不振により、倒産の危機が迫って来ています。同時に青島製作所の象徴といってもよい、野球部も今は大きな成果を残せず惨敗続き。新たに社長に就任した細川と幹部面々。野球部は業績不振の影響を受け廃部寸前にまで追い込まれます。
そしてライバル企業であるミツワ電器は青島製作所を何とか手に入れようとしてあの手この手を使って青島製作所を追い込んでいきます。細川達はルーズヴェルト・ゲームのように激しい猛攻の末、逆転はできるのか。先ほど紹介した二作品とは別のスカっとした結末が待っているはずです。各個人の心情の変化もみていて面白い箇所です。
ちなみにかなりどうでもいい話ですが、小説とTVドラマでは若干社名など異なります。例えばミツワ電気がイツワ電気であったり、どういった事情があるんでしょうね?