次にくるマンガ大賞 本にしてほしいWebマンガ部門 第1位作品
もし価値観が一致する男女が出会ったら、なんでも分かり合える運命的でドラマチックな恋愛に発展するのだろうか?
ストーリーは小中学校と一緒だった男女2人が社会人として再会する場面から始まる。主人公は一見どこにでもいそうな普通の笑顔が可愛らしいOL、百瀬成海。ただひとつ普通ではない点は、彼女はヲタクかつBL好きな腐女子であることを必死に隠していることだ。成海の転職先にいた二藤宏嵩は隠していることを知らずに「今度のコミケは参加するの?」と、同僚の前でカミングアウトしてしまう・・・という最悪のパターンから展開していく。
価値観が一致する相手との関係性は良くも悪くもありのままである。しかも幼少期から知る相手ならば、適当にごまかしたり取り繕ったりすることは困難だ。不器用な二人が体当たりで向き合っていくひたむきな姿に、あなたは本来の恋愛のあり方とは何かということをきっと知るだろう。
みんなの感想
◆本当にデキる男の神対応
主人公も可愛いのに中身がいろいろ残念なところが面白くていいのですが、個人的には彼氏である二藤宏嵩くんがすごく素敵だと思います。主人公の腐女子っぷりを完全に受け止める器の大きさや対応・・・まさに「神対応」ってこういうことなんだと感動しました。そしてヲタクの世界にどっぷりで世間知らずなので、言動のひとつひとつが本当にピュアなんですよね。彼のまっすぐな思いにときめいて、ところどころ泣けました。日本中の男性はこの本読んで彼を見習ってほしいかも。
◆ヲタクのイメージが変わりました
「ヲタク」っていうとなんとなくひきこもっていて暗い、話しかけにくい、変な人というイメージがありました。でも予想外に登場人物がみんな個性的だけど、どこにでもいそうな普通の社会人っぽさもあって爆笑しながら読みました。普通に生活していてヲタク趣味を隠している人もけっこう多いのかもしれないなと、イメージが変わりました。世間だと「人と違うことはいけないこと」って風潮があるから隠したがるけど、でも「違うこと」はすごい才能なのかもしれないですね。