人の死なないミステリー
『万能鑑定士Qの事件簿シリーズ』は松岡圭祐さんの小説です。角川文庫から発売されており、第一部の『万能鑑定士Qの事件簿シリーズ』が全12巻と『万能鑑定士Qの推理劇シリーズ』全4巻があります。また短編集として『万能鑑定士Qの短編集』、姉妹編に『特等添乗員αの難事件』などもあります。『万能探偵しQの事件簿シリーズ』は漫画化もされています。また、綾瀬はるかさん主演で映画化もされています。
物語は『万能鑑定士Qの事件簿シリーズ』の名の通り、万能鑑定士が謎を解いていくミステリーです。主人公である凜田莉子が高度な「ロジカル・シンキング」を駆使して、店に持ち込まれる様々な依頼品を鑑定し、思いもよらないところから事件の解決に乗り出します。
角川書店発行『週刊角川』の記者が登場するなど、実際にあるマスコミ各社、企業ブランドなどが実名で登場するのも特徴のひとつであるといえます。また、ネットで話題になった力士シール事件、太陽の塔の内部再公開など現実の世界で話題となる事象が物語の発端となることが多いです。
「面白くて知恵がつく、人の死なないミステリー」のキャッチフレーズの通り、この作品では人が死にません。ですから、殺人事件などが苦手でミステリが楽しめないという方でも楽しめる作品となっています。