第145回直木賞受賞作品がついに地上波で放送
『下町ロケット』は、第145回(平成23年度上半期)直木賞を受賞した作品です。2015年10月より、TBS系列で阿部寛・主演のテレビドラマ版も放送されています。
宇宙科学開発機構でロケットエンジンの開発に携わっていた主人公の佃航平は、父の死をきっかけに研究者の道を諦め、実家の町工場・佃製作所の後を継ぎます。
航平が社長就任して以来、地道に業績を伸ばしてきた佃製作所でしたが、ある日突然ライバルメーカーから特許侵害で訴えられたうえ、主要取引先を失うという苦境に陥ってしまいます。
そんな折、ロケット開発事業を行う大企業・帝国重工が、佃製作所の特許を20億円で買い取ると申し出てきます。航平は研究者時代の夢を思い出し、特許を売り渡すよりも、帝国重工のロケットに自社の部品を搭載したいと考えますが、社員たちはリスクが高過ぎると反発して……。
職業も、立場も、生き様も違う男たちが集い、それぞれの夢とロマンを乗せ、宇宙を目指す―――ベストセラー作家・池井戸潤の最高傑作とも言われる、至高のエンターテイメント小説です!
下町ロケット みんなの感想
◆リアルだけど夢がある!
『半沢直樹』で知られる元銀行員・池井戸潤さんの作品だけに、
中小企業と大企業、融資する銀行の関係性などビジネスにまつわる描写もかなりリアルで、
ものづくりに懸ける男たちのプライドや情熱がひしひしと伝わってきました。
近年は日本の町工場の技術力に注目が集まっているし、
日本のどこかで本当にこんなことが起こっていたら面白いなぁと思いました。
続編も楽しみです!
◆一生懸命働く大人は格好良い
普段あまり小説は読みませんが、時間を忘れるほどハマり、あっという間に読み終わってしまいました。
登場人物ひとりひとりが魅力的で、一生懸命働く大人は格好良い、と改めて思います。
明日から自分も頑張ろうと思える作品でした。