小さなルールの積み重ね
仕事が「できる人」と、「できない人」なら、当然できる人であった方がよいでしょう。ただ、現実問題として「できる人」になれていない人に向けているのが本書なのかもしれません。
特に本書は「仕事に追いかけられている人」「仕事が遅いと叱られる人」「仕事に能力の限界を感じる人」を対象としています。
本書によれば、「仕事ができるか」、「できないか」、というのはそれほど大きな違いがあるわけではないと書かれています。「ちょっとしたコツを知っているかどうか」程度のことが分水嶺となっているというのです。
具体的にいくつかの項目を紹介していくと、例えば第一章は朝起きてからオフィスに出勤するまでにするべきことが示されています。その内の一つに「朝起きてから家を出るまでの記述」というのがあります。
この項目においては、朝食や情報のチェックの他、シャワーで全てを終わらせることや、スーツを並べておく、といったような細かいことまでが挙げられています。
そんなことで仕事ができるようになるのか?「できる人」に変わるのか?と疑問に思うようなことが項目に上がっていることもあるので疑問に思う部分もあるかと思います。全てをそのまま取り入れるのではなく、自分なりにローカライズして実践していくのにはおすすめの一冊ではないでしょうか。