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俺の妹がこんなに可愛いわけがない

伏見つかさ(著)/かんざきひろ(イラスト)の俺の妹がこんなに可愛いわけがない(電子書籍)レビュー

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
伏見つかさ(著)/かんざきひろ(イラスト) 271ページ ★★★★

微笑ましい兄妹愛憎物語 国民的人気ライトノベル

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、完璧な妹と、その秘密を知ってしまった普通の兄との愛憎を、微笑ましく描いたラブコメディです。その見どころは主人公「高坂京介」とヒロインの「高坂桐乃」がお互いに抱く、愛憎の入り混じった心理描写と、桐乃の人生相談から起きる騒動の数々です。

主人公の京介は、どこにでもいる普通の高校生。しかし、容姿・成績・人望の揃った完璧超人でリア充である妹・桐乃の秘密、オタク趣味を知ってしまった事から、桐乃の人生相談を聞くことになります。これをきっかけに疎遠化していた兄妹の関係が動き始め、妹と、その個性的な友人達、幼馴染みとの深い関わりが始まる筋書です。

京介は桐乃を憎みながら、その愛情から、我儘な妹の夢や意志を守る為に東奔西走して問題を解決。その優しさは桐乃の友達にまで及び、京介は助けた少女達から愛され、想像もしなかったリア充になっていきます。しかし、最終的に桐乃の異性としての愛にまで応え、決して報われる事がない兄妹の愛の為に、自分を愛する少女達への思いすらも振り切って無償の愛を捧げます。

互いにいがみ合う仲の悪い兄妹という現代的な設定。そして兄妹の恋愛というオタク文化を題材にしながら、「本当の愛とは何か」を鋭く描いた作品です。豊富なギャグと息詰まるシリアスな展開で読者をひきつけ、感動のクライマックスと爽やかな結末で締めくくった、傑作ライトノベルの1つと言えるでしょう。



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