民事再生手続き中で出版取次4位の栗田出版販売の債権者集会が24日開かれ、同社の再生計画案が9割近くの賛成を得て可決された。来春に同3位の大阪屋(大阪府東大阪市)との経営統合を目指す。大阪屋は既に栗田の受け皿会社となる新会社を設立しており、事業を新会社に引き継いだ上で、来春に大阪屋と新会社を合併する方針という。
再生案の成立には、「議決権総額の2分の1以上」と「投票した債権者の頭数の過半数」の賛成が必要。24日の債権者集会では851人が投票し、議決権額で88.94%、頭数で9割超の支持を集め、東京地裁から即日、認可決定を受けた。
栗田出版販売は1918年創業。取次業界では日本出版販売(通称、日販)、トーハン、大阪屋に次ぐ売り上げを誇っていた。2015年6月26日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、出版取次では過去最大の倒産となり、負債は約134億9600万円にのぼる。
引用元:日本経済新聞