石ノ森章太郎自身の手によるリメイク漫画
原始少年リュウは、石ノ森章太郎の作品で1971年に週刊少年チャンピオンで連載された作品です。本作は1969年に週刊少年マガジンで連載されたリュウの道を石ノ森自ら脚色した作品でもあります。また本作はTBS系列でTVアニメにもなりました。
時は原始時代、「りゅうの王」を呼び寄せると云われた不吉な白い子として生まれた「リュウ」。リュウは、母と引き離され部族にいけにえとして、りゅうの王に捧げられ喰い殺されるところを、猿人に拾われ育てられます。
原始人達に恐れられている、りゅうの王とは、肉食恐竜のことです。肉食恐竜に、家族や仲間を殺された様々な部族が、仇を取ろうとりゅうの王を探す旅に出かけます。成長したリュウはある日、猿人の群を離れ、自分を生んだ母を捜す旅に出ることに。ある日、人間の女「ラン」に出会い、一緒に旅をしていた矢先、全ての部族統一を狙う「タカ」が現れます。
タカもまた、リュウを不吉な白い肌として目の仇にします。ランはタカに身を捧げる事を条件にリュウを助けてくれるように頼みますが、タカはリュウを死の谷に突き落としてしまったのです。
「原始少年リュウ」の見どころは、まず1つに創意工夫です。その場であるものを有効に使い敵を倒す、困難を乗り越えるのはなかなか面白いです。またもう1つはキバの存在。
タカの兄「キバ」とリュウが時には味方、そして時には敵となりながら、それぞれの目的達成のため、数々の闘いを繰り広げ、りゅうの王を倒すため旅をします。白い子を神を崇める部族との出会い、突然、空から現れた未確認飛行物体に乗り込み地球の外へと飛び立つリュウ。果たしてリュウは、生みの母を捜して出して会うことができるのでしょうか。そして、りゅうの王を倒しリュウの生きる時代に、平和をもたらすことが出来るのでしょうか。