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哲也~雀聖と呼ばれた男~

さいふうめい(原案)/星野泰視(作画)の哲也~雀聖と呼ばれた男~(電子コミック)レビュー

哲也~雀聖と呼ばれた男~ 第24回講談社漫画賞少年部門受賞【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
さいふうめい(原案)/星野泰視(作画) 171ページ ★★★★★☆

ドサ健や出目徳も登場する麻雀マンガ

『哲也~雀聖と呼ばれた男~』は、さいふうめい(原案)/星野泰視(作画)のギャンブル漫画で1997年から2004年まで『週刊少年マガジン』にて連載。2000年には第24回講談社漫画賞少年部門を受賞しました。同年『勝負師伝説 哲也』としてテレビ朝日系列にてテレビアニメが放映され時間帯別では高視聴率を記録しました。

主人公で、「麻雀放浪記」の作者でもある後の「阿佐田哲也」通称「坊や哲」が生まれ持っての天運とイカサマを用いて雀ゴロや玄人(バイニン)相手に麻雀でシノギを削り、毎日を死線で潜り抜ける勝負師としての男の物語を描いたのが「哲也~雀聖と呼ばれた男~」という作品。

この作品の最大の見どころは様々なイカサマ技を使う強豪玄人相手に、哲也がどのようにしてイカサマを見破り、ワザを返して勝利を得るかという所。自分の山に予め仕込んで置いた有効牌4枚を自分の手牌の不要牌とスリカエる左手芸。予め配牌に大三元が来るように仕込んで置く大三元爆弾。

そして哲也の代名詞とも言える手牌と自山の下段14枚、または13枚を瞬時に入れ替えるつばめ返し。数あるイカサマ技を使い劣勢な状況から一気大逆転するシーンは読んでいるこちらまで爽快な気分にさせてくれます。相手によっては敢えてそういったイカサマを使わず純粋に運と運のやり取りで勝負をする場合も多々あるのですが、こちらも互いの心理描写を面白く描いており、必見。

麻雀というゲームのルールをご存知の方はもちろんですが、その心理描写と爽快さ故に麻雀のルールを全く知らない方でも十分楽しめる内容です。こちらの漫画を読んで麻雀に興味を持った、という人も少なくないので興味がある方は是非手に取って読んで頂いてはいかがでしょう。



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