営業のみならず道標となる一冊
この本は「サンタ営業」と「泥棒営業」、といった考えかたを作ったことで有名な佐藤康行による営業マン向けの一冊です。
ただ、この本は営業マンだけに効果的なものというわけではないようです。営業を伴う会社の経営をする人や、あるいは営業とは関わりがない人であったとしても、活用するタイミングがある一冊となっています。
この本の主軸となるのは「どんな問題にも解決をするための急所が存在している」ということです。一見解決することが出来ないような複雑な問題であっても、その急所を突くことさえできれば解決することができるのだ、というのです。
営業のノウハウを伝授する本というのは巷に星の数ほど存在しています。その中には実際に役にたつものもあれば、そうでもないものもあります。ただ、これらのノウハウ本に共通しているのは「方法論」を伝授しているものである、ということです。
対して本書はちがっているかもしれません。解決をできる急所自体を教えるのではなく、それに至るための考えかたを伝えることを中心としているからです。内面から営業のあり方を変える事によって、その効果を変えていく。自分自信の営業に疑問を抱えている人にこそ咀嚼して欲しい一冊となっています。