営業力をゲームで鍛える
営業本を何冊か読んでいる人なら、恐らく佐藤康行の名前を知らないということはないでしょうか?この人の著作というのは営業本として高い評価を得ているものが多いといわれています。今回紹介する本書も、佐藤康行による営業を語った一冊です。
多くある営業ノウハウ本と違っている点として、一つ一つの営業の方法にスポットライトを当てるのではなく、より根本的な解決に向けた道筋を示しているのが特徴です。
何より重要なのは、多くの伸び悩む営業マンが抱えている問題点をカテゴライズし、それを解決するための方法を紹介していることです。
例えば実例として、最初のゲームとして紹介されている「秘密のドアゲーム」というのがあります。
このゲームは、顧客にある3つのドアをいかにして開くのか、ということを考えているものです。三枚のドアというのは、「話を聞く心の準備」「お金を払っても良いという心の準備」「お金を払うという決心」の3つのことを指しています。
それぞれのドアには対応する魔法、すなわち「営業テクニック」というものが存在しています。全てに共通しているのは、顧客が自ら購入を考えたくなるような、気持ちのよいものであり、お互いにとって良いものでなければ営業は意味が無い、というのが本書の主張でもあります。