最上級の日本的組織論研究本
失敗の本質は、旧日本軍の組織的研究が複数の著者によって書かれています。お堅い内容の本ですが、失敗の本質は52万部売り上げたベストセーラーです。作家には、防衛大学教授などをつとめている戸部良一、鎌田伸一、村之尾孝生、村井友秀、早稲田大学商学学術院教授などをつとめている寺本義也、組織論研究者の野中郁次郎となっています。
失敗の本質の内容は、日本の企業組織に示唆を与える内容となっており、日本軍の戦略や組織の面に注目をして敗戦の原因とは何かがえがかれています。失敗した作戦の題材は、ミッドウェー作戦やノモンハン事件、ガダルカナル作戦、レイテ沖海戦、インパール作戦、沖縄戦という、大東亜戦争における6つとなっており、原因を掘り下げています。
失敗の本質は、日本の組織論の金字塔として注目を集めています。本のページは252ページとなっており、ダイヤモンド社からはじめ、出版をされています。1984年に初版が刊行されており、中公文庫から1991年に再刊されています。現代日本を予言しているような感想を持つなど、震災以降、特に国の対応に疑問を持った方などをはじめ、現在でもビジネスマンに広く読まれているビジネス書として評価をされています。