幽霊とストーカーに悩みながらもギャグのような描写
小説を書きながら、自虐エッセイを書くことで知られた中村うさぎさんの小説は、多くの小説ファンから人気のある作家として知られています。
中村うさぎさんの「家族狂」は、非常に面白い本の一つですが、その内容は、幽霊が出るといった小説で、ギャグとしか思えない内容は、中村うさぎさんらしい小説として多くの人から人気があります。この小説では、突然、自分の家に家族の幽霊が住み着くようになるといった怖い内容ですが、さらに、家には自分を目当てとするストーカーが現れるようになります。しかし、これは、自分が封印していた過去が明らかにされてしまうといった内容となっています。
幽霊がいきなり登場するといったことや攻撃は、軽い文体で仕上げていることから、ギャグのような描写によって読者を喜ばせるものとなっています。
そして、寒くなるようなラストは、読み手を飽きさせないもので、中村うさぎ作品の中で評価の高いものとされています。そのことから、この本は、中村うさぎさんの本をまだ読んだことのない人に、ぜひ読んでもらいたい本の一つです。この本を読むと、中村うさぎさん作品、ノンストップ・サイコホラーの魅力が、きっとわかるようになることでしょう。