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幽★遊★白書

冨樫義博の幽★遊★白書(電子コミック)レビュー

幽★遊★白書(幽遊白書) 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
冨樫義博 199ページ ★★★★☆

冨樫義博の大出世作

「幽★遊★白書(幽遊白書)」は、「HUNTER×HUNTER」や「レベルE」の作者としても有名な冨樫義博の代表作の一つで1990年~1994年まで週刊少年ジャンプで連載されました。オカルトや格闘要素を取り入れながら、主人公の浦飯幽助とその仲間たちの活躍を描いた冒険漫画です。

1990年代前半、週刊少年ジャンプの最盛期の中で、「ドラゴンボール」や「SLAM DUNK」と並ぶほどの人気があった作品で1992年にはフジテレビ系列でTVアニメ化もされ最高視聴率24.7%を記録しアニメでも人気を得た作品です。

この漫画の魅力は、画力やストーリー展開の素晴らしさはさることながら、主人公浦飯幽助だけではなく、敵キャラクターも魅力的に描かれている点でもあります。例えば、暗黒武術会編の戸愚呂弟は、終始圧倒的な力の差を主人公たちに見せつけながら、実は、主人公たちが自分を倒してくれることを願い、それによって、過去の過ちへの償いを考えていました。また、魔界の扉編での仙水忍も、純粋過ぎるために悪へと変貌してしまい、最後まで憎めきれないキャラクターとして描かれています。また幽助の脇を固めていくことになる「蔵馬」や「飛影」などの魅力的なキャラも活き活きと躍動します。

このように、主人公たち以外も、全てのキャラクターが個性的で魅力的であり、時には、敵キャラクターの心境ですら共感できてしまうところが、この漫画の見どころの一つだといえます。人間の醜い面も考えさせられる一方で、人間の素晴らしさも描かれた作品です。



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