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恐怖実験室

御茶漬海苔の恐怖実験室(電子コミック)のレビュー

恐怖実験室 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
御茶漬海苔 190ページ ★★★

好奇心を抑えきれない実験室

恐怖実験室は、御茶漬海苔(おちゃづけのり)の作品で、1994年から1996年にかけてホラー漫画雑誌「サスペリア」にて連載されていた漫画作品です。作風としてはスプラッター色が極めて強く、確実に読み手を選ぶ作品であることは間違いありません。本作を読んで気分を害されても自己責任でお願いします。

この作品のタイトル名といい、表紙の怪しさといい、一体どんな作品なのか?と好奇心旺盛な方は、中身が気になって仕方ないのではないでしょうか。私もかつてそんな一人でした。ちなみに御茶漬海苔の作品は、本作は言うに及ばず他作品においても表紙の気合いの入れっぷりと作中の絵とでは、かなりのギャップがあります。御茶漬海苔は、絵が抜群に上手いとはいえないかもしれません、しかしながら、この絵柄でここまで恐怖と陰惨さを表現できる腕は、逆にマンガ家としての見せ方・表現力は相当なものなのではないでしょうか。

恐怖実験室は、基本的に一話完結型の作品ですが例外的に「ドクター魔神」が登場するシリーズ物があります。これはクライアントの依頼を何でも叶えるドクター魔神、そして彼の元に訪れる人々の顛末を描いた作品となります。基本的には悲劇を生むドクター魔神の決め台詞「愚かな」は癖になります。また1話ごとの表紙は話の予兆を見ごたえたっぷりに描かれているので見落とせない要素の1つです。

決して読後感が良い作品ではありませんが、それでも好奇心を抑えられない貴方は本作を手に取ってみてはいかがでしょうか?
「愚かな・・・」とつぶやかれるかもしれませんがね・・・・。



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