自信のない人に贈る一冊
本書は営業ノウハウ本を得意としている佐藤康行としては特異なカラーを持った一冊のように見えます。しかし、実は氏の本を数冊読んでみると、その根本に有る部分というのはそれほど大きく違っていないことがわかってくるかもしれません。
氏は極端なほどの性善説を信じているということが各書から伝わってくるのですが、本書も例外ではなく、むしろ他の本以上に分かりやすく人間の本質はプラスである、ということを書き示しています。
勿論、この根本自体に異論があるという人は少なからずいるのではないかとは思います。しかし、そういった人も一度通して読んでみることでちょっとした考えの変化を見出すことができるかも知れません。
本書の表題となっている「美人」というのは、外面の美醜を言っているものではありません。外面を取り繕う事自体を否定しているものではありませんが、ほんとうの意味での「美人」というのは内面の美しい人間であることを示しています。そして同時に、全ての人の内面は等しく美しいものである、としています。
この本は、自分に自信を持つことが出来ない人に特に読んでほしいと思います。意識を変える一冊として一度読んでみるとよいかもしれません。