伝説のレディースコミックの『悪女聖書』の続編
『悪女聖書(バイブル)II』は、「女性自身」(光文社)で連載されていた池田悦子・原作、牧美也子・作画による漫画『悪女聖書』の続編にあたる作品で、1988年にTBS系列でテレビドラマ化されたことでも知られる人気シリーズ。
父親の浮気相手の子供として生まれた主人公の根津業子(なりこ)は、父親やその本妻である義母に虐げられて育ち、生きていくため“悪女”になることを決意する。前シリーズで様々な苦難と悲劇を乗り越えてきた業子が、本作では正体を隠して日本有数の大企業に入り込む……。
業子は音威企業グループ総帥・音威栄一郎に看護婦として仕えていた。死期が迫る栄一郎は、自身の後継者に長男の初郎を指名するが、初郎は身重の妻と共に飛行機の墜落事故に巻き込まれ、命を落としてしまう。
時を同じくして栄一郎も息を引き取り、業子は人知れず姿を消した。親子の葬儀が終わり、遺産とグループの支配権を狙う親族たちによる醜い争いが起こる中、業子がひとりの赤ん坊を連れて音威家に戻って来て……。
赤ん坊の正体とは? そして業子の狙いとは――?
みんなの感想
◆1が楽しめた人は読むべき
業子を中心とした壮絶な愛憎劇、という点は1から変わりません。1にハマった人、昼ドラのようなドロドロしたサスペンスドラマが好きな人は変わらずに楽しめると思います。女って怖い…と思う反面、壮絶な過去を持つ業子の開き直った悪女ぶりは痛快でもあります。
◆懐かしの名作
いわゆるレディコミの走りのような作品で、連載当時から根強いファンに支持されている「悪女聖書」ですが、今となっては全巻集めるのはかなり難しくなっていたので、続編も含めて電子化されたのは非常にありがたいです! シリーズ一作目を合わせるとかなりの長編ですが、想像もしていなかった展開が次から次にやって来て、読んでいて全く飽きません。 生子の後見人の座を勝ち取る場面は鳥肌ものでした。 本当に名作だと思います!