「成功者とはいかなるものか?」
人の運についていろいろと考えさせられる内容でした。本書を読んだ感想は、運は偶然やってくるものではなくて、自分で“おいでおいで”と呼び寄せるものなんじゃないのかな、ということです。
これまでは日頃の行いで運が左右されるなんて考えてもいませんでした。例えるなら、運はまるで気まぐれな猫のようなもので、不意にひょいと現れて甘えた態度で近寄ってくるか、ムスッと冷たい態度をとるか、その時会ってみるまでわからないものだと思っていたのです。
しかし、タイトルにある通り、“運に見える小さな工夫”を繰り返すことで、運の流れを変えたい方向に持って行けるのかもしれない、と考えがちょっと変わりました。
猫のような運という不思議なもの、それはなかなかこっちに来てくれないからといって、邪険に扱ったり、「どうせ私なんか」とひねくれたりしたら、ますます寄り付かなくなってしまいます。
でも、仲の良い関係性、お互いに心地よい関係性を保っていることができれば、自然と運という名の猫もなついてくるものなのだな、と感じました。
運をつかんで成功している人、というのは、ただ闇雲に一攫千金の一発勝負を狙うような幸運の求め方をしているのではなく、普段の何気ない生活の中から、まるで貯金を貯めるように、コツコツと少しずつ運を引き寄せる努力と工夫をしているのではないでしょうか。
だから真の成功者はみんなからも尊敬されるし、信頼を得られることで更に強い運を呼び込むことができるのだと思います。
成功が成功を呼び、大きな成功を得ることができる。
そんな大きな成功に導くための、小さな工夫がいっぱい詰まった素敵な本です。
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