金田一少年の事件簿の作者が描くもう一つの探偵物語
「探偵学園Q」は、原作 天樹征丸/作画 さとうふみ により2001年から2005年まで週刊少年マガジンで連載された作品です。探偵学園Qや世界一の探偵を目指す主人公のキュウとその仲間たちが様々な事件を解決していく推理漫画で、主人公の連城究(キュウ)は、幼少期に誘拐された折、名探偵「団守彦」に救出された経験を持っています。その探偵団守彦に憧れ、彼が主催する「団探偵学園」という日本で唯一拳銃を携帯することを許可された警視庁特別公認探偵学園に入学します。
入学試験で美南恵(メグ)、天草流(リュウ)、鳴沢数馬(カズマ)、遠山金太郎(キンタ)という人物と出会い、キュウを含めた五人がクォリファイドクラス、通称Qクラスで探偵としての勉強を始めます。この作品の見どころは、仲間が協力して事件を解決していくストーリーです。登場人物それぞれが非常に個性的で、魅力にあふれています。
最終的に団守彦の後継者となることを目指すのですが、我を押し出して手柄を独り占めするようなメンバーはおらず、一致団結して事件に臨む姿勢が描かれています。推理モノを手がけてきた著者らしく、事件の概要や経過などが分かりやすく表現され、難しく考えることなく物語に入り込めます。ときおり、メンバーの私生活を垣間見られる場面もあり、楽しく読める推理作品に仕上がっています。
また同作は、2003年から2004年にかけて全45話がTBS系列でTVアニメ化されました。さらに2006年、2007年には実写ドラマ化もされています。