非日常的な登場人物たちの日常
『日常』は、『あらゐけいいち』の作品で『月刊少年エース』にて2006年から連載された「ポストモダンギャグ」マンガです。2011年4月にはテレビアニメ化もされた人気漫画です。
「日常」は、時定高校を舞台に個性的な登場人物の毎日=日常をテーマにしたシュールなギャグマンガです。物語の始まりはまさにどこにでもある毎日の光景なのですが、そこにこの作品の見どころとも言える個性的なキャラクターが普通では思いつきもしない突飛な行動や言動で平和な光景をめちゃくちゃにしてしまう、日常というタイトルとは正反対ともいえる非日常的な登場人物たちの日常を描いた物語です。
普通の女子高生が遅刻しそうで、どうしようかと様々な手段を考えるのですがどれもしっくりきません。そうだ、ロボットなんだから飛んでいけばいいんだということで空を通学路として登校するようなシュールギャグが魅力です。この女子高生は「はかせ」に作られたロボットで、人間の女の子と見分けがつかないくらいの外見をしていますが、唯一背中にねじ回しがついているところが違います。彼女は自分がロボットであること、ネジ回しがあることを気にしていて、普通の女の子であろうとしているのですが、なかなかうまくいきません。
女の子キャラクターはとてもかわいく、その外見と行動とのギャップも楽しめます。ほのぼのとした日常系ギャグマンガではありませんが、一度はまると何度でも読みたくなるおもしろい作品です。