思わずほっこり婚活エッセイコミック!
この漫画は、作者でもある田舎の小学校に勤務する立木早子(たちきはやこ)先生が主人公。
36歳独身、実家で両親・猫と一緒に暮らし、お付き合いをしている人はいない。ここまでの情報だと、主人公は結婚に対し焦っているイタイ女性か女としての人生を諦めてひねくれたお局さまのような女性が想像されるかもしれない。しかし、意外なことに「婚活なんて他人ごと」だと思って、日々マイペースに過ごしている。それは仕事も楽しく貯金もそこそこある、という恵まれた環境からくる余裕なのかもしれない。けれど、仲がいい自分の両親の日常の姿をみては「夫婦ってあんな風に年を重ねていくのかな」「わたしはずっとひとりで年を重ねていくのかな」、と漠然と今後の人生設計に思いを巡らせていた。
そんなある日、職場の上司のすすめでお見合い話が持ち出される。それをきっかけに同僚の先生たちと一緒に「婚活同盟」を結成することになる。
婚活を中心に主人公の人間関係や仕事のことなど、なんでもない日常がのんびり描かれている作品。
「いい人はいっぱいいるんです」「でもわたしが探しているのは結婚したい人なんです」と語る主人公。
早子先生は果たして「運命の人」とめぐり合うことができるのか?
みんなの感想
◆主人公に対して好感が持てました
婚活、っていうと男女ともにガツガツしていてちょっと怖いイメージがありました。でもこの本の早子先生は至ってマイペース!
ほんわかとしているけど周囲に流されない。ちゃんと自分軸がある人。どんな状況だろうと他人から何を言われようと、どーんと構えて人のせいにしたり自分を責めることもない。自己肯定感がちゃんとある人なんだな、と好感が持てました。他人を気遣うあまり自分を見失いがちになってしまう人にオススメしたいです。
◆結婚に焦っている人にオススメしたい
決定打がなくお見合いをお断りしてしまったため、罪悪感に悩む友人に対して早子先生が語りかけた言葉にはっとしました。
それは「欠点が気になるから好きになれないじゃなくて、好きじゃないから欠点が目にはいるだけじゃない?」と、いう意見。
わたしも年齢的なことや周囲からのプレッシャーもあって「結婚は好きな人とするもの」という根本的なところを忘れて焦っていたことに気付きました。