まず、タイトルにぎょっとしてしまうことでしょう。内容としては、とある中学校の劣等生ばかりが集まったクラスが、1年後に地球を破壊すると宣言した”謎の怪物”を暗殺する使命を背負わされます。しかもその怪物がこのクラスの担任として赴任してくるんです。学園ものの漫画は今まで数多くあったものの、これだけ突拍子もない設定はないと思いますし、シリアスな雰囲気の作品なのかなと思われるかもしれませんが、実際に読んでみると、タイトルやあらすじからは想像しがたいほどほのぼのした雰囲気で展開されておりギャグも満載です。
なかなか暗殺することができないため”殺せんせー”と呼ばれているこの担任はとても生徒想いであり、単に勉強を教えるだけでなくひとりひとりをちゃんと見ており、彼らの才能や得意なことを最大限伸ばしてくれるような指導をしてくれるんです。1年後に地球を破壊しようとしている怪物とは思えないほど”良い先生”をやっているのが面白いところです。暗殺対象と暗殺者、先生と生徒という相対する位置にある関係性が同時に成り立っており、生徒たちは今後どちらの関係を優先することになるのか、そもそも暗殺は成功するのか、地球はどうなってしまうのか、そもそも殺せんせーは何者なのかが見どころです。
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