松本清張賞
第1回から第5回
短編(推理小説または歴史・時代小説)
第1回(1994年) 葉治英哉 「(またぎ)物見隊顚末」(「またぎ」は「犭+又」) – 2010年の文庫化(新人物往来社)時に『マタギ物見隊顚末』に改題
第2回(1995年) 該当作なし(佳作 岡島伸吾 「さざんか」(未刊行))
第3回(1996年) 森福都 「長安牡丹花異聞」
第4回(1997年) 村雨貞郎 「マリ子の肖像」
第5回(1998年) 横山秀夫 「陰の季節」
短編を募集していた時期の受賞作は、同題の短編集に収録され、文藝春秋より刊行されている。
第6回から第10回
長篇(推理小説または歴史・時代小説)
第6回(1999年) 島村匠 『芳年冥府彷徨』
第7回(2000年) 明野照葉 『輪(RINKAI)廻』
第8回(2001年) 三咲光郎 『群蝶の空』
第9回(2002年) 山本音也 『ひとは化けもん われも化けもん』(「偽書西鶴」を改題)
第10回(2003年) 岩井三四二 『月ノ浦惣庄公事置書』
第11回以降
長篇エンターテインメント作品
第11回(2004年) 山本兼一『火天の城』
最終候補:北重人『天明、彦十店始末』、田村正之『夏の光』、樋上拓郎『そしてクジラは眠る』
第12回(2005年) 城野隆『一枚摺屋』
最終候補:北林一光『幻の山』、倉石歩『プリテンダー』、桜木紫乃『霧灯』
第13回(2006年) 広川純『一応の推定』
最終候補:指方恭一郎『商寇一人なり』、廣瀬昇『狙撃兵』、山田健『東京北目黒 エンガチョ自然農園』
第14回(2007年) 葉室麟『銀漢の賦』
最終候補:荒川勝利『空の青さを君は知らない』、指方恭一郎『擾乱の花』、達了『ルトラ』
第15回(2008年) 梶よう子『一朝の夢』(「槿花 、一朝の夢」を改題)
最終候補:奥山景布子『びいどろの火』、桜坂豪『光は闇を好むとて』、松田美智子『海馬の恋』
第16回(2009年) 牧村一人『アダマースの饗宴』(「六本木心中」を改題)
最終候補:本城雅人『ノーバディーノウズ』、三好昌子『朧烏』、村木嵐『春の空風』
第17回(2010年) 村木嵐『マルガリータ』
最終候補:伊兼源太郎『花火の痕』、指方恭一郎『臥龍』、立花水馬『天上に鳴る金剛鈴』
第18回(2011年) 青山文平 『白樫の樹の下で』
最終候補:小嶋貴裕『このはなのさく』、立花水馬『海翔ける』、丸山正樹『デフ・ボイス』
第19回(2012年) 阿部智里『烏に単は似合わない』
最終候補:沢村鐵『フロスティ・グレイの肖像』、増山実『いつの日か来た道』、三好昌子『空蟬の夢』
第20回(2013年) 山口恵以子『月下上海』
最終候補:黒澤主計『スリップリー・スロープ』、三宅登茂子『聖天供養』、三好昌子『群青の闇』
第21回(2014年) 未須本有生[1][2]『推定脅威』
最終候補:赤神諒『猛き名をとどめん』、佐藤友美『鰹島十景』、三宅登茂子『二百年の輪廻』